空は 何も云わず
ただ青いだけ
遠い雲は 何も云わず
ただ浮かぶだけ
僕は 僕の舟を浮かべ
両手でオールを 握りしめ
汗を流し 人の波を漕いで生きて行く
木枯しは 昔と同じ
哀しい歌しか唄えず
夕暮れは 誰にでも
寂(さみ)しい影を 写すけど
嵐の夜は ガラス窓を
叩いて 君を起し
真夜中へ 闇の中へ
君を みちづれにする
君は 君の舟を浮かべ
両手でオールを 握りしめ
汗を流し 港をめざして漕いで行く
木枯しは 昔と同じ
哀しい歌しか 唄えず
夕暮れは 誰にでも
寂しい影を 写すけど
木枯しは 昔と同じ
哀しい歌しか 唄えず
夕暮れは 誰にでも
寂しい影を 写すけど
影を写すけど