朝寝坊してしまって可笑しいことをして
つまらない日常を忙しく始めて
雨が降りそうな天気に取りそろえた傘を
逃がさないように
鬱陶しい空の下は
どこかで聞いたような歌が流れて
浮び上がるあなたの目を振り払って走っている
到底思い出せない告白メントもぎこちない
壊れた前髪を整理してあなたと出会い
このまま流れ落ちる夕立のように
私の愛は飛んでしまうだろうか
今じゃないと話せないと思って
あなたを呼んで
立ち止まったあなたの姿に凍り付いた
離れない口を慰めながら
ちゃんとあなたのことが好きだと言った
今日に限って遠くにいるようだ
気のせいかな
これもあれもない言葉を最後に
私たちの会話は終わったよ
今日着た上着がイマイチだったかな心配だし
そうでなければ天気のせいだろうか
不安になるの
春が過ぎて夏が来て
熱いお日様が過ぎてもあなただけを
待っていたかのように震える指先には
あなたへの見えない手紙を
今になって伝えたのに
心の知れないあなたの返事には
笑顔があるだろうか
空がオレンジ色に変わって
なくした傘は見えない
低く聞こえてくる低い声に驚いて
このまま永遠にあなたの答えの中で
抜け出したくない
あれほど聞きたかった気まずい返事が
やっと私の手に触れた
大きなあなたの傘の下で私たちは
永遠に変わらない愛を約束して
小さく口づけをして